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2020.7.14-3(2)

2020年07月13日 (月) 13:17
2020.7.14-

◎米・神経科学者 メアリアン・ウルフ教授
ヒトが文字を読み、書くことは当然だと私たちは考えがちです。違います。読み書きはヒトの天性ではありません。発明です。

人類は20万年ほど前にアフリカ大陸に出現したとされています。言語は数万年前には誕生し、文字は6000年余り前に作られたと考えられます。人類史の中では相対的に最近のことです。最初は、群れをなす野生生物の頭数の筆記といった単純な内容でした。

トランプ米大統領は読書嫌いです。歴代大統領の中で異例です。
私の見るところ、トランプ氏は読むことに習熟していないため、他者に共感できない。自身が知っていることを過信し、盲信してしまう――。トランプ氏の唱える「米国第一」主義は、私には幼稚な自己中心主義に映ります。

プラトン「ソクラテスの弁明」
………その弟子アリストテレスはプラトンと「知恵の先」に自らの思想を築いたのです。

「パピルス文書」
………スマホなど現代のデジタル媒体は、
「言葉を吟味し、問いを発し、自ら思考する」ために適した媒体ではありません。

またぞろトランプ氏ですが、自らの思いつきを単文でつぶやくことしきりです。それでは事態の複雑さを見落とし、多角的な見方もできません。良い判断ができなくなるのではないか。

☆紙の本「深く読む脳」育む。

☆デジタル媒体は速読向き。染まるとヒトは短絡的になる

意識の流れを追究した20世紀初めのフランスの作家
マルセル・プルートス
☆「読者は作者の知恵の先に自身の知恵を見いだす」
………これは至言?????

☆私の夢想は、デジタル媒体と紙媒体双方で「深い読み」のできる「二重に読む脳」を育むこと。
子供の時になるべく多くの紙の本に親しみ、デジタル媒体は意識的に注意深く読む習慣をつける。


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