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十一通御書 大仏殿別当への御状
本書状は文永5年(1268)10月11日日蓮大聖人が47歳の御時、蒙古からの牒状が到来したのを機に、鎌倉・松葉ケ谷でしたためられ大仏殿別当に送られた書である。
大仏殿は暦仁元年(1238)に着工し、寛元元年(1243)に建立された。初めは木彫りの阿弥陀仏だったが、建長4年(1252)金銅の阿弥陀の大仏に作り変えられた。後年、天災等の被害を受け、現在は露座の大仏だけが残っている。
大聖人御在世当時は浄土宗に属し、鎌倉7大寺の一つとして勢威を振るっていた。当時の別当職がだれであるかは不明である。