成長の秘訣は中国に合った?
ビジネスモデルの確立BROTHER(CHINA)LTD.
董事 総経理 尹 炳新
ブラザーはミシンの製造からスタートした会社で、特に日本では今でもミシンのイメージが強い。しかし今ではグローバルベースで取扱製品の約7割が情報機器関連となっており、中国での販売もそれがメインとなる。しかしこの分野は競争が厳しく、早いところではブラザーが進出する30年前から中国に進出している競合もいる。どのように競合に対抗するかを考え、尹氏が取り組み始めたのが新たなディーラー網の確立だった。 製品を売る場合、中国では日本などのような全国展開の量販店での販売よりも、代理商というディーラーを通した販売方法の方が一般的だ。日本に比べ広大な中国大陸では、直販を行うとすると大規模な販売部隊を用意しなければならず、コストが膨大なものとなる。そこで尹氏はディーラー網を強化することで販売力を高めることにした。