アヴォンリー街道をだらだらとくだっていくと、小さな窪地に出ます。ここにレイチェル・リンド夫人は住んでいます。
「そうなの、赤なの」……「さあ、これでどうして、あたしが完全に幸福になれないかが、わかったでしょう。赤い髪をもった者は、だれでもそうだわ。……」
「マシュウ、あんたはきっとあの子に魔法でもかけられたんだね。あんたが、あの子をおきたがってることは、ちゃんと顔に書いてありますよ。」
「後生だから、だまりなさい。小さい子どもにしては、まったくしゃべりすぎる」
「腹心の友よーーなかのいい友だちのことよ。心の奥底までうちあけられる、ほんとうの仲間よ。あたし、いままで、そういう友だちにめぐりあうことを夢みてきたの。あたしのいちばんすてきな夢があんまりたくさん、いちどにほんとうになったもので、たぶん、これもそうなるんじゃないかしらと思うの。」
あなたも「腹心の友」になって!