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(1)固定工制から労働契約制への移行

2014年08月16日 (土) 14:34

? 労働契約法の制定とその影響
1 労働契約法制定の背景と経緯
(1) 固定工制から労働契約制への移行
前述したように中国では、計画経済体制の下では、労働者に対して固定工制(終身 雇用)が実施されていた。1978 年の改革開放政策が始まると、外資系企業の設立が可 能となり、これら外資系企業では労働契約制が採用された。その後、市場経済の進展 に伴い、国有企業は余剰雇用を解消せざるを得なくなり、徐々に固定工制から労働契 約制に移行していった。
そして、1994 年には労働法が制定され、労働関係を結ぶ場合には労働契約を締結す ることが義務付けられ、すべての労働者が労働契約制によって雇用されることとなっ た。この労働法は、労働関係を全面的に調整し、労働行為を規範化する基本的法律で、 労働者の保護に資するものであったが、国有企業における固定工制から労働契約制へ の移行を通じて、労働契約期間の短期化、労働者のリストラを推進する側面があった といわれている。その結果、短期の有期労働契約を繰り返すという中国の雇用慣行を もたらすことになった。


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