青面獣楊志
青面者獣而無禽行 青面なる者は 獣にして禽行無し 青面獣と言われるが、禽獣の行いは無く、
藍面者鬼亦具人形 藍面なる者は 鬼も亦た人形を具ふ 鬼(死者)は藍面だが人の形を備えてる。
故士不可皮相 故に士は 皮相なるべからず だから、士たる者は上辺のみを見ないで、
而貴観其心 而して其の心を観るを貴ぶ その内心を観察すべきだ。
写真を見れば分かるように、原文は上のものとは少し異なっています。第一句と第二句の間の「行」と「藍」の順が逆になっています。それを上のように改めたのは、そうしないと意味が通じないからです。
楊志は顔に青い痣があるので、仇名を青面獣と呼ばれます。しかし、その心は純粋なので、禽獣の行いが無いと賞賛されているのです。