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中国の想定外課税事例(後半)

2013年11月14日 (木) 16:48
中国の想定外課税事例

3.想定外税務リスクへの対応
※税務リスクマネジメントのポイント

日本本社「そんなはずはない」
適切な「通訳」が大事!
…専門用語が飛び交う
…通訳はオールマイティーと勘違い
…ミスコミュニケーションの原因に
…営業の通訳に税務当局との通訳
「中国はこういうところですから」で終わる

1)売買契約をライセンス契約と認定
「何を根拠に?」を知る必要がある
守秘義務条項、制限条項
契約書の中身を十分に吟味

→非課税説明書
なぜ、意味、非課税根拠
→税務当局者に説明
※文書で出すのは大事!
中国では文書を嫌がる…証拠が残る
※漢字を発明した国
口頭ではいくらでも変えられる
※粘り強く対応

完全に勝つことは無理
妥協することも大事

説明責任なし
→「課税だ!」
…絶対に勝てない

かつて人民解放軍で経理
リストラ→税務局に
「税法に則って」の一点張り

2)グループ他社への影響
金額的妥協
…本音「俺だってノルマがある」
…「ノルマには協力します」

一回コッキリの否認を見つける

「増殖税の発票を発行しないぞ」
「するならしてみろ!」…は言えない(;_;)

3)無償貸与設備の使用料
※存在しない支払使用料に課税!
…減価償却費×10%
「そもそも発生していない」
「これとこれとは違いますよ」
…日中租税条約の解釈
…源泉課税する問題ではないんですよ

※日中の租税交渉は厳しい
伝家の宝刀は抜いてはいけない

4)出張者個人所得税
※給与の国外払いを国外負担とする租税条約の適用誤り

支払と負担とは違います
…「いや同じだ」
「あなたがルールですか」と言いたくなる!
非課税説明書+説明

5)出向者
※(立替給与清算)送金事実に着目したサービスPE の拡大解釈
出向指示書→即PE 課税!

※実態はどうなんだ
指揮命令権
…誰の命令で出向指示しているのか!
業績評価権限
…誰が評価しているのか!
「出向先の子会社です」→×
「評価レポート」
給与の負担はどちら?
「出向契約は?」…あるわけない
「資料を出せ」
証明できなければ課税!
非課税説明書
…本当か

2013年19号通達

5条…
内部通達かと思うような細かい指示規定
「総合的に勘案して」…中国にはない

6)出向者に係る営業税
※転籍だから営業税だ!
現代サービス以外
「原籍がある。だから課税だ!」
無理やりくっつけて「課税だ!」

7)旧優遇税制とハイテク減税の適用時期
2008 18% 半額減税
2009 20% 半額減税
2010 22% 減免税終了
2011 24% -
2012 25% -

※ポイントは
加算税の回避と延滞金の削減

・中国税務リスクへの迅速・適切対応の重要性
※税務局と喧嘩しても何にも徳にならない
※税務局とは良好な関係に

・中国税務リスク対応上の留意点
メンツをつぶさない
課税通知が出される前に解決する

1)本社主導…最終的には日本本社に

2)コンプライアンス…日中租税条約

3)実態と形式(契約)の整合性
出向者…実態に合わせる

4)リスクマネジメント…事前に適切に


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